騒音計アプリの選び方
スマホのマイクで音圧レベルを表示するアプリは iPhone / Android とも多数あります。選ぶときのポイントは次の3つです。
- 数値の記録機能:平均値(LAeq相当)・最大値が保存できるもの。スクリーンショットでも代用できます。
- 更新されていること:OSのマイク仕様変更に追従している、レビューの多い定番アプリを選ぶ。
- 広告で測定が中断されないこと:計測中に全画面広告が出るものは記録に向きません。
デシベル(dB)の目安
環境省の「騒音に係る環境基準」では、住宅地域の目安として昼間55dB以下・夜間45dB以下が示されています(地域類型により異なります)。感覚的な目安は次の通りです。
| dB(目安) | 感覚 | 例 |
|---|---|---|
| 30dB前後 | 非常に静か | 深夜の住宅地・ささやき声 |
| 40dB前後 | 静か | 図書館・静かな住宅地の昼 |
| 50dB前後 | 普通 | 静かな事務所・家庭用エアコンの室外機付近 |
| 60dB前後 | やや大きい | 普通の会話・チャイム |
| 70dB前後 | 大きい | 掃除機・騒々しい街頭 |
出典: 環境省「騒音に係る環境基準について」および全国環境研協議会の騒音の目安資料を参考に作成。dBは対数のため「+10dBでおよそ2倍うるさく感じる」とされます。
条件をそろえて測る手順(当サイトの測定プロトコル)
前後比較で大事なのは「変えるのは対策だけ」にすることです。当サイトが実測レビューで使う手順をそのまま紹介します。
- 暗騒音を測る:何も音を出していない状態で1分測り、平均値を記録(これが部屋のベースライン)。
- 位置を固定:スマホは手持ちせず、三脚や台に置く。測定点(壁から◯cm・高さ◯cm)をメモして毎回同じに。
- 音源を固定:空気音はスピーカーから一定音量の音を流す。固体音は「同じ高さから同じ物を落とす」など再現できる方法で。
- 同じ時間帯に測る:外の交通量などの暗騒音が変わらない時間帯で前後比較。
- 3回測って平均:1回の値で判断せず、ばらつきを均す。
- 記録する:日時・場所・暗騒音・測定値・条件(窓の開閉等)をセットで残す。
この手順で「対策前 → 対策後」を測れば、買ったグッズが自分の部屋で効いたかを数字で確認できます。グッズ選びのページでは、当サイト自身がこのプロトコルで実測した結果を順次公開予定です(実測準備中)。
相談に使える記録の取り方
「上の階の足音がうるさい」「隣の音が気になる」と管理会社・大家さんに相談するときは、感情ではなく記録を持っていくのが有効です。
- いつ:日付・時刻・継続時間(例: 23:10〜23:40)。
- 何の音:足音・物を落とす音・音楽など、聞こえた内容。
- どのくらい:アプリの測定値(スクリーンショット)。暗騒音との差がわかるとより説得力があります。
- 頻度:毎晩か・週末だけか。1〜2週間分の記録があると伝わりやすくなります。
相談の進め方・伝え方の例文は原状回復と相談ガイドにまとめています。なお、騒音の法的評価(受忍限度を超えるか等)は個別性が高いため、当サイトでは判断せず、深刻な場合は自治体の相談窓口・法テラス等の専門窓口をご案内しています。
専用騒音計を使う場合
長時間の連続記録や、スマホを置きっぱなしにできない場面では、数千円台からのデジタル騒音計も選択肢です。スマホアプリと違い通知や着信で測定が中断されず、表示を写真に撮るだけで記録が残せます。
PR 楽天・Amazonで現物を比較できます。
よくある質問
スマホの騒音計アプリは正確ですか?
機種・アプリによって表示値に差があり、絶対値の精度は保証されません。同じ条件での前後比較(相対比較)に使うのが正しい使い方です。公的な証明が必要な場合は検定付きの騒音計・専門業者の測定が必要です。
何dB以上なら苦情を言っていいですか?
一律の線引きはありません。環境基準(住宅地の昼55dB・夜45dBなど)は行政上の目標値であり、個別のトラブルの可否を直接決めるものではないためです。記録を整えて管理会社に相談し、必要に応じて公的な相談窓口を利用してください。
録音もした方がいいですか?
音の種類を伝えるうえで参考になりますが、無断録音の扱いには配慮が必要な場合があります。まずは数値と発生時刻の記録を中心にし、録音の利用は相談先の助言に従ってください。